「USCPAをとっても就職や転職ができなかったら意味ないな。USCPAをとっても就職できない人を知りたい。できれば就職(転職)するために必要なことも知りたい」
本記事はこの様な疑問にお答えします。
USCPAは転職に有利な資格として有名ですが、実際に取得して本当に転職できるかどうかは不安ですよね。
誰で100%転職を保証する資格なんてこの世に無いので、自分の能力(スペック)がUSCPAと相性が良いのかどうか、気にしている人は多いのではないでしょうか。
本記事では「USCPAをとっても就職(転職)できない人」を解説しますので、自分自身があてはまっているか確認してみて下さい。
僕は会計に関する知識が全くないところから、入念な情報収集と準備で希望する職種へ転職を実現しました。
そんな僕の実体験をもとに、解説しますね。
また、USCPAを活用して就職(転職)するために最も大事なことも紹介します。
本記事の信頼性
Minoru
- 会計知識ゼロから1年3カ月でUSCPAに合格
- 転職後はBig4アドバイザリーに勤務
本記事の内容
- USCPAをとっても就職できない人の特徴
- USCPAをとった後に就職で成功するために必要なこと
- 成功したいならとにかく行動が大事という話
USCPAをとっても就職(転職)できない人はこんな人
早速ですが、USCPAをとっても就職(転職)できない人は次のような人です。
- 30代後半の人
- スキルセットが全く異なる業界にチャレンジする人
- 現職の実績がない人
- 事前準備ができない人
ひとつづつ説明していきます。
30代後半の人はUSCPAで就職(転職)できない(かも)
最も分かりやすい年齢としては、30代前半がベンチマークです。なぜなら、USCPAは実務力を証明する資格ではないからですね。
言い換えると、希望業界への切符となる資格です。USCPAでは会計・財務・監査およびこれら周辺領域の専門知識を広く浅く学びます。
だからこそ、USCPA取得者はこれらの業界で知識を深めるだけの素養があると見てもらえるのです。
つまり、USCPAに合格した後も、知識を深め続ける必要があるんですね。
30代後半は専門知識を基に、マネージャー経験や実績を求められる年齢です。そのため、この年齢でUSCPAを持っているだけでは採用企業の期待値を超えられない可能性が高いでしょう。
とはいえ、USCPAホルダーは市場価値が高いのも事実です。優秀な人材を年齢問わず求めている会社はあるはずですので、チャンスのあるなしは実際の求人を見ないと分かりません。
スキルセットが全く異なる業界にチャレンジする人はUSCPAで就職できない(僕はできた)
できれば、経理経験や経営企画での実務経験が欲しいところです。こういった経験と親和性が高い資格だからです。
しかし、必要不可欠ではないですね。実際、僕は営業職からUSCPA一つでアドバイザリー業界に転職できました。
これにはコツがあるので後ほどご紹介しますが、関連業界の経験があるに越したことはありません。僕の周りでも、7割ぐらいは関連業界からの転職者です。
現職の実績がない人はUSCPAで就職(転職)できない(かも)
直接関連がなくても、現職での実績は重要です。なぜなら実績がその人の中身を表すからです。
例えば経理出身者ならば、「連結会計の担当経験がある」などがあれば監査法人への転職に直接プラスになります。これがベストです。
ただ直接関連がなくても、例えば「営業でこういった実績を残した」ということも、転職では必要な情報です。
理由は後ほど説明しますが、簡単に言えば、努力ができる人はどこでも努力できるということです。
とにかく、実績がない人は転職で不利になります(実績不足を補う方法も後ほど解説します。)
事前準備ができない人はUSCPAで就職(転職)できない
他の3点と違い、事前準備ができない人は絶対に就職(転職)できません。まぁ、そういった人はまずUSCPAに合格できないかもしれませんが、大事なポイントです。
就職(転職)するためには職務経歴書(レジュメ)や面接内容を入念に準備する必要があります。そのためには情報収集と、転職エージェントとの対話が必要不可欠です。
これにはそれなりの努力が必要なので、覚悟しておいた方が良いです。
因みに僕は事前準備に4カ月かけました。これは少し慎重すぎたかと振り返ると思いますが、その結果として今の環境があるので、準備しすぎるにこしたことはありません。
USCPAで就職(転職)するために必要なこと
USCPAで希望の会社に就職するために必要なことは次の通りです。なおこれは社会人でも大学生でも共通のコツです。
- 事前準備ができる人はUSCPAで就職(転職)できる
- 行動力がある人(生の情報にリーチできる人)は就職(転職)できる
一つづつ解説します
情報収集ができる人はUSCPAで就職(転職)できる
まず最初にすべきはネット上での情報収集です。最近はブログや転職サイトに多くの体験談が載っているので、自分が希望する会社や業界にどういった人が就職できているのか、入念に調べましょう。
深い情報やまとまった情報を得るのは難しいかも知れませんが、広く浅く情報を収集することができます。また、僕のブログも心がけていますが、中には体験談を詳細に語っているブログもあります。
こういったブログから得られる情報は体験者の一次情報なので、あなどれません。
こういった情報収集はレジュメ(職務経歴書)や面接の準備にとても有用です。どういった内容が採用企業に喜ばれるのか、と言う観点から調べてください。
ネット情報の収集が終わったら、書籍で業界についてざっと調べましょう。「どんな業務かわかってる?」という目線で面接官は見てきます。この時、書籍でまとまった知識が頭に入っていると、かなり有利になります。(僕はこれで面接官のポイントを稼ぎました。)
行動力がある人(生の情報にリーチできる人)は就職(転職)できる
情報収集と同時並行ですすめるべきなのが、「オフライン情報の収集」です。就職できない人の特徴を紹介しましたが、これは次の3点によって大きく変わります。
- 有効な求人への応募
- 市場環境
- 力のあるエージェントの紹介
有効な求人への応募
求人を読むだけではわからない、採用企業の要望と言うものが有ります。求人にUSCPAを募集していると書いていても、スペック全体を見たときにはあなたが合致していない求人である可能性があります。
逆に、USCPA募集と書いていなくても、USCPA合格者のスペックを期待している求人もあります。
これは求人をベースにエージェントと会話してみないことには分かりません。
市場環境
転職できるかどうかは転職市場の環境で大きく変わります。
これは単純に不景気の時に転職がしずらく、好景気の時に転職がしやすいというものではありません。なぜなら、採用企業が事業拡大を望んでいるなら、不景気時に人材をあえて大量採用する戦略を取ることもあるからです。
これも転職エージェントと会話してみないことにはわからない情報です。
力のある転職エージェントの紹介
これが一番大事なのですが、転職市場がオープンであっても、転職エージェント自身に力が無いと転職は実現しません。
そして、力のある転職エージェントはほんの一握りです。この「力のあるエージェント」に出会うためには、とにかくいろいろな転職エージェントに相談し、あなた自身で相手の力量を見極めるしかありません。
とにかく、行動することが一番大事となります。
まとめ
いかがだったでしょうか。本記事の内容をまとめると次の通り。
- USCPAで就職(転職)したいなら30代前半までに合格すべき
- 現職の実績をしっかりアピールすることがUSCPA合格者でも就職(転職)で必須
- 希望の就職(転職)を実現したいなら、しっかり事前準備しよう
- 一番大事なのは行動力。転職サイトや転職エージェントを活用して生の情報を取ろう
USCPAが希望の就職先や転職先を見つけるには、とにかく行動力が大切です。
たとえ大学生であっても、社会人になる前から転職サイトや転職エージェントとつながりを持っておくのは当然の時代ですよ。