「REG(USCPA)はどう勉強すれば合格できるんだろう。REGの概要と勉強するうえでのコツを知りたい。」
本記事ではこんな悩みに応えます。
REGは他の科目よりも暗記する量が圧倒的に多いですね。だから、REGは暗記重視の勉強法が必要になってきます。
本記事は僕が合格した際の実体験に加えて、REGの概要やREGに合格するコツを書いていきます。
本記事の信頼性
Minoru
- 会計知識ゼロから1年3カ月でUSCPAに合格
- 転職後はBig4アドバイザリーに勤務
本記事の内容
- REGに一発合格した僕の実体験
- REGという科目の特徴
- REGに合格するためのコツ
REG(USCPA)に合格するまでの実体験
僕はREGの受験を一番最後にしました。理由は、単純に自信がなかったからです(笑)
他記事でもよく書いていますが、僕は暗記が大の苦手です。だから、一番苦手であろうREGを最後にしました。
苦手科目を最後にしたのは、それまでの勉強から合格のコツをつむことで、REGをなるべく簡単に乗り切りたいと考えたからです。(結果的に成功しました)
とはいえ、REGを進めながら試行錯誤もだいぶしましたね。。
REG(USCPA)の勉強ペース
勉強期間は最長の3カ月半です。苦手科目の意識があったため、一番時間を設けるようにしました。
正確な勉強時間は集計していませんが、最も時間をかけた科目だったはずです。
MCもしっかり3周しましたね。いままではなんだかんだカバーできない論点がありましたが、3周したので、今回は細部まで論点をおさえれました。
なお問題演習に関する僕のやり方は【USCPA勉強法_問題演習編】1年3カ月で合格した僕がしたことにまとめています。
REG(USCPA)の勉強方法(暗記ペン、教科書暗記重視)
REGが他科目と最も違うのは暗記重視である点なので、この科目で唯一、「暗記ペン」を活用しました。下記のイメージです。
こんな感じですね。具体的な活用術としては、練習問題の不正解理由が「覚えていなかったから」の時だけ暗記ペンで該当箇所をマークしました。
ルール無しで暗記ペンを使うとハイライトだらけになってしまうので、ルール化していました。
僕の教科書活用法は【USCPA勉強法_教科書編】1年3カ月で合格した僕がしたことにまとめています。
REG(USCPA)でTACの直前対策は使えなかった
REG以外では予備校の教科書を信頼してきた僕ですが、最後の科目まで一発合格したい思いから、評判のTAC直前対策を購入しました。
TACの直前対策資料は有用との声が多く、かねてから気になっていましたが、僕はアウトプット派なので、「インプット教材は不要」と無視していました。
しかしREGは暗記科目であり、しかもTACの直前対策資料の中で最高のデキとのことだったので、購入しました。
結果、、、全く使いませんでした(笑)
色々理由はあるのですが、最大の理由は「自分のメモの方が有用だから」でした。
そもそも、直前対策資料は論点が網羅的ではないので、書き込みたいメモが書き込める時と書き込めない時があるんですよね。
これだと、直前対策資料と予備校テキストをいったりきたいりしてしまうので、情報源が一つにまとまりません。
これは、試験対策上は致命的でした。予備校テキストを開けば必ず論点が網羅されている状況なので、直前対策資料は結局ほとんど使いませんでした。
お金はもったいない限りですね。。やはり精神的に弱ることが合格から遠ざかる最大の要因であると再確認できました。(良い勉強代)
REG(USCPA)試験後の感想
そんなこんなで試験を迎えまして、無事に一発合格することができました。
試験後の感想は次の二つ
- Basis(課税標準)を徹底してよかった
- 各種書類フォーマットを覚えて良かった
これらはRegの重要論点だと思うので、後ほど合格するコツとして具体的なことを紹介します。
勉強法が確立していたからか、受験直後から最も手ごたえのあ結果となりました。
REG(USCPA)の概要
体験談を話したところで、まずはREGという試験がどんな試験か、簡単にまとめておきます。次の二つについてお話しします。
- REG(USCPA)の合格率
- REG(USCPA)の出題内容
REG(USCPA)の合格率
下記は科目ごとの2016年の日本人の合格率です。
日本人 | 全体 | |
AUD | 29% | 46% |
BEC | 37% | 55% |
FAR | 43% | 46% |
REG | 41% | 48% |
FARに次ぐ合格率になっているので、相対的には日本人が得意な科目と言えそうです。
一方、英語圏を含めた全体での合格率はかなり高くなっており、やはり英語力で劣る日本人は対外国人で見れば不利な試験なのでしょう。
REG(USCPA)の出題内容
続いて出題内容は下記の通りです。
参照:TAC
最大の特徴は、「連邦税制」が85%を占めているということですね。「連邦税制」とは、簡単に言ってしまえば「課税に関する取り決め」です。
REGという科目はその名のとおり「Regulation(緒法規)」を学ぶ試験ですから、「ビジネス法」を含め、法律全般を学ぶわけですが、実際の内容はほとんどが「税務問題」だということです。
「REGは基本的に税務問題だ」ととらえて良いでしょう。
REG(USCPA)に合格するコツ
概要をつかんだところで、REGに合格するコツを紹介していきます。次の4点になります。
- Basisをしっかり理解しよう
- メモは教科書ではないくTaxの実際のフォームに書き込む
- 暗記ペンを活用しよう
- 直前対策は横ぐしで税法を
ひとつづつ説明します。
なお一部は繰り返しになりますが、USCPA全般の勉強法は下記3記事を参照ください。
【REG(USCPA)対策①】Basisをしっかり理解しよう
Basisとは、日本語で言うなら課税標準の様な概念ですね。
Basisは、固定資産・株式・事業といった様々な売却・取引ごとに計算方式が異なります。だから、Basisは広範にわたってRegの学習内容に影響します。
言い換えると、横ぐしで理解しておかないと、試験本番で「あれ、これは固定資産のBasisの計算方法だけ、それとも株式のだっけ?」と混乱してしまい、事故ってしまうということです。
教科書などでインプットする際に、各種Basisの計算方法だけを比較しながら読んだりして、理解を深めましょう。
【REG(USCPA)対策②】メモは教科書ではなくTaxの実際のフォームに書き込む
Regでは様々な申告書類を学びます。申告書類とは簡単に言えば、「自分の所得や益金は〇ドルだから、課税金額は〇ドルだ」と連邦当局に提出する書類のことです。
アメリカの課税制度はかなり入り組んでいるので、このフォーマットが多岐にわたります。
TBSではフォーマットがそのまま出され、穴埋めをするような問題も出ますし、MC問題もこのフォーマットを前提に作成されています。
つまり、教科書の字面で覚えるよりも、実際のフォーマットを見ながら理解を進める方が効率的ですし、覚えているだけで得点源にすることができます。(本番の時間短縮にもなります。)
他科目とはちょっと対応を変えて、問題演習の反省点はフォーマットへ直接書き込むようにしましょう。
教科書はどうしても文字が多くなりますが、フォーマットは形で覚えられるので、記憶にも残りやすいです。
【REG(USCPA)対策③】暗記ペンを活用しよう
これは人によりますが、僕は暗記ペンを活用した暗記が有効でした。Regの教科書はどうしても字面が多くなります。
ですから、暗記ペンを使って強制的に隠さないと、どうしてもダラダラと読むだけになってしまうんですね。
ただ、すべてを覚えるわけにもいかないので、僕は問題演習で2回以上間違えたところだけをハイライトしていました。
暗記カードを使うなど、暗記方法は人それぞれだと思うので、ここは自分に適した方法を考えることが良いと思います。
気を付けて欲しいのは、Regは覚えることが膨大なので、何でもかんでも暗記しようとすると失敗するだろうということです。
あくまでアウトプット(問題演習)で覚えて、暗記に頼るのはルール化して限定しましょう。
【REG(USCPA)対策④】直前対策は横ぐしで税法を
直前は連邦税制を中心に知識を放り込むことをおすすめします。
おすすめの前提条件は、ビジネス法は基本が頭に入っていることです。ビジネス法は範囲が狭いので、問題演習の反復で基本が入っていれば良いかと思います。
(基本的な問題をおさえられないと失点が多いので、基本はおさえましょう。)
その上で、出題範囲が多い連邦税制を徹底的に覚えに行きましょう。暗記モノは直前に入れた知識(試験の2, 3日後には忘れてる)が役に立つことが多いです。
数字関連は特に超直前(試験の2,3日前)にざっと眺めることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事の内容をまとめると次のとおり。
- REGは暗記が中心なので、暗記系の勉強法を少し取り入れよう
- TACの直前対策資料は評判が良いが、基本原則(予備校テキストに集中)は変わらない
- 日本人の合格率はFARに次いで高いので、暗記が得意な日本人には合っている科目
- 出題内容は連邦税務が85%
- Basisや申告フォーマットを理解することが合格に大切
- 暗記重視の科目なので、試験直前は短期記憶に数字を放り込もう
REGは最後に受ける人も多い科目だと思います。3科目合格まで来た人はあと一歩で試験勉強にピリオドを打てますので、最後の力を振り絞って頑張ってください。